2)技術・情報の適用効果
養豚、養鶏における堆肥化施設などでは、その悪臭が問題となる場合が多々あり、土壌脱臭装置・おか屑脱臭装置などが導入されている例もある。しかし、後者の装置ではどの程度の期間でその材料を交換すればよいかなどの技術的指針が確立されておらず、脱臭能力が低下しても使用されている例もある。この情報は前もっておが屑を確保するなどの対策に資するとともに、脱臭装置設計の基礎資料となる。
3)適用範囲
畜産での糞尿処理施設、例えばハウス糞乾燥装置、堆肥化装置などでの発生悪臭ガスが問題となる地域において、おが屑脱臭装置を導入する場合に適用可能である。
4)普及指導上の留意点
(1) 材料中の水分によって除去能力は異なり(図2)、降雨でその除去能力は回復するが、NH3が溶解した排水が流出することに留意する必要がある。
(2) NH3ガスを主成分とした悪臭ガスを対象とする場合に適用可能。
(3) おが屑とは、カンナ屑及びチップは意味せず、いわゆるノコ屑を言う。
(4) 図2の平均送入NH3ガス濃度は、養鶏、養豚の堆肥化施設では数百ppm、ハウス乾燥装置では数十〜百ppm程度であり、牛の場合は最大数十ppm程度であるが、実際の運転時におけるガス濃度の測定が望まれる。
3.[その他特記事項]
課題名:家畜糞尿処理に関する研究
−脱臭用新棄材の性能評価と利用(昭和61〜63、経常・受託)
発表論文・資料等:おが屑の脱臭性能評価、第46回農業機械学会年次大会講演要旨、P135、(1987)