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プレスリリース
平成19年12月4日
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)
コンバインの稼働時間の拡大で水稲の低コスト生産に貢献します!
−自脱コンバインの湿材適応性向上技術の開発−

 水稲生産の一層の低コスト化を図るためには、コンバイン1台当たりの稼働面積を拡大することが有効な手段の1つです。朝夕の収穫時間を延長することで、こうした課題に対応することができますが、湿材(朝露や夜露等の影響を受けた水稲)収穫時には、脱穀負荷の急増と選別性能の低下といった問題が発生するため、効率的な作業が行えません。今回、新たに開発した「脱穀所要動力を低減する送塵弁開度制御機構」と「撥水加工を施した揺動選別機構」を装備することによって、湿材でも円滑な収穫作業が可能となりました。同じ馬力でも稼働時間を30%以上拡大できる、画期的な自脱型コンバインの登場も近づいてきました。

1.送塵弁開度制御機構

1)構造
  1. 本機構は、バネを用いて送塵弁の制御します。
  2. 送塵弁は、ある一定以上の力が作用すると、瞬時に開き、急増した脱穀処理物を一時的にこぎ室から逃がすことで詰まりの発生を抑制します。
2)性能

 収穫時の脱穀動力を約7%低減させながら、排稈口損失は従来と同等に抑制できます。

2.揺動選別機構

1)構造

 撥水加工(フッ化樹脂コート)を施した揺機構です。

2)性能
  1. 湿材を収穫しても、グレンパン上での被選別物(チャフの滞留やチャフシーブの目詰まりの発生を抑制します。
  2. 従来型に比べて排塵口損失が大幅に減少します。
3.今後の方向

 これらの機構を搭載したコンバインによる稼働時間の拡大の実証や、耐久性についての調査を行い、早期実用化を目指します。

お問い合わせ先: 生物系特定産業技術研究支援センター
生産システム研究部長 杉山隆夫
広報担当:企画部機械化情報課長 藤井桃子
〒331-8537 埼玉県さいたま市北区日進町1丁目40番地2
TEL: 048-654-7000 FAX: 048-654-7131
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