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プレスリリース
平成19年11月6日
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター)
厄介なせん定枝処理の助っ人登場!
−せん定枝粉砕搬出機を開発中−

 りんごやナシ園で発生するせん定枝を効率的にチップ化する「せん定枝粉砕搬出機」を開発中です。せん定枝は白紋羽病などの発生要因となるため、ほ場から除去する必要がありますが、その収集・運搬には多大な労力を要しているのが現状です。また、混住化等に伴う野焼きの抑制への対応やバイオマスの有効利用の観点から、除去したせん定枝は、チップ化した上で堆肥等として再利用・再資源化することが望まれています。このため、次世代農業機械等緊急開発事業(通称:次世代緊プロ)のもとで、(株)IHIシバウラ、(株)氏家製作所、文明農機(株)と共同で開発を進めています。

1.概 要

 本機は、機能や性能の異なる3タイプの機械を開発中です。いずれも移動しながら効率的にチップ化することができます。
  1. 自走拾い上げ式(図1)は、樹列間に幅1m程度で列状に集めたせん定枝を拾い上げながら、シリンダカッターでチップ化して網袋に収容する機械です。
  2. トラクタ装着投入式(図2)は、作業者が投入したせん定枝を2軸カッターでチップ化して網袋に収容する機械です。
  3. 自走投入式(図3、試作中)は、トラック等へのチップの積込みを効率化するため、Aのタイプをベースに、リフトダンプ式バケットを装備した機械です。
2.性 能

 作業能率は、自走拾い上げ式の場合、せん定枝量480kg/10aのりんご園で165kg/h程度、トラクタ装着投入式の場合、最大で360kg/h程度でした。据置き型のチッパーで収集したせん定枝を粉砕する従来体系と比較し、いずれも大幅な軽労化・効率化を実現しています。また、従来のチッパーは騒音が課題でしたが、トラクタ装着投入式に装備した新開発の2軸カッターに より、作業者耳元騒音を大幅に低減しました。

3.今後の予定

 従来のチッパーの導入地域と未導入地域に実証試験地を設定し、実経営における効率的な利用方法を検討するとともに、各タイプのコストパフォーマンスを比較・検討した上で、平成20年度中の実用化を目指します。

お問い合わせ先: 生物系特定産業技術研究支援センター
園芸工学研究部長 久保田興太郎
広報担当:企画部機械化情報課長 藤井桃子
〒331-8537 埼玉県さいたま市北区日進町1丁目40番地2
TEL: 048-654-7000 FAX: 048-654-7133
プレス用e-mail:iam-koho@ml.affrc.go.jp
生研センターURL: http://brain.naro.affrc.go.jp/iam